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村上春樹氏、ノーベル文学賞の代わりに創設された「ニュー・アカデミー文学賞」を辞退について

  おはようございます。
 毎日一応日記をつけています。今年の日記用の手帳は、ほぼ日手帳カズンを使っていますが、来年はどうしようかと悩んでいるところです。
 コロンボです。

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 先日、ノーベル文学賞の選考延期に伴い、その代わりに創設された「ニュー・アカデミー文学賞」にノミネートされていた村上春樹氏が、選考を辞退した、という報道があった。

 

経緯

 2018年の5月に、ノーベル文学賞のひとりの選考委員によるスキャンダルが発覚し、それを受けて複数の委員が辞任し、当スウェーデン・アカデミーは選考を行う状態ではないということで、今年のノーベル文学賞の選考を延期すると決定したのだ。
 そして、来年2019年の受賞者とともに2018年の受賞者を発表することにしたのだ。

近年のノーベル文学賞受賞者

 ノーベル文学賞では過去に、

  • 1968年 川端 康成
  • 1994年 大江 健三郎

 の二人が日本人では受賞している。

 そして近年、毎年のようにノーベル文学賞の候補として名前の挙がっている村上春樹氏だが、一昨年はミュージシャンのボブ・ディランが受賞し、昨年は日系イギリス人のカズオ・イシグロが受賞した。
 日本では、例年ハルキストと呼ばれる村上春樹ファンがノーベル賞発表の時期になると、今年こそは!湧きたちはじめるが、いまだその期待は裏切られ続けている。

    大江健三郎の受賞者が約25年前なので、そろそろ日本人が選ばれてもおかしくない時期だが、昨年日系のカズオ・イシグロが選ばれたことで少し遠のいたかもしれない。ノーベル賞にしてもアカデミー賞にしても、オリンピックの開催国にしても、およそ世界に影響を与えるものの選考には少なからず政治的な物が絡んでくるものだからだ。

 ちなみに、村上春樹は「ハルキスト」という呼び方は変えてほしいと思っているそうで、本人は「村上主義者」と呼んでほしいと言っているらしい。

村上春樹の姿勢

 村上春樹自身は今回の辞退について、「執筆に専念したい」という理由を挙げているという。
 これは彼の仕事ぶりを見ていると十分納得できるものである。
 彼は、とても仕事熱心なのだ。そのため、執筆に専念したい、というのは本当だろう。彼は非常に勤勉であり、生活リズムも、ストイックなまでに執筆中心に組み立てられている。
 また、仕事量も半端じゃない。コンスタントに小説を書き、翻訳を何冊もこなし、マラソン、トライアスロンまでしているし、最近ではラジオのDJに挑戦するまでに及んでいる。
 彼の中ではやりたいことがいくらでもあるのだろう。そう思うと「執筆に専念したい」の中の執筆という言葉には、執筆以外にも現在彼が大切にしているものすべてを含んでいるのだろうし、彼の精力的な活動をみると、それに専念したいというのは本心といえるのではないだろうか。

 また、何かで書いていたと思うのだがーーおそらく「みみずくは黄昏に飛びたつ」という川上未映子と村上春樹の対談本だった思うが定かではないーー、ノーベル賞について、村上春樹自身、自分はもっとポリティカルなことを書かないと獲れないだろう、と客観的な視点で述べていた。
 彼の大事にしていることは、何に左右されることなくあくまで自分のスタイルで作品を書き続けることであって、そのためノーベル賞に対してそれほど執着はしていないのだろう。

最後に

 ニュー・アカデミー文学賞の最終候補は現在三人に絞られている。果たしてその中の誰が選ばれるのかは注目されるところである。
 また、2019年のノーベル文学賞受賞時に2018年の受賞者も同時に発表するということは、今回ニュー・アカデミー文学賞を受賞した者は来年同時に発表される2018年ノーベル文学賞の受賞対象ではなくなるのか。そこのところは少し疑問の残るところではある。
 そして、もし村上春樹がノーベル文学賞の受賞者になるような時が来た場合、彼はそれを受け入れるのか、それとも辞退するのかも気になるところだ。

 もちろん、村上春樹ファンとしては彼にノーベル文学賞を受賞してほしいと願ってはいるが、それ以前に彼はすでに世界的な、世界に大きく影響を与える日本を代表する作家であることは周知の事実であるし、多くの人が彼の作品を愛していることに違いはない。

 そのことは、ノーベル文学賞を受賞するかしないかにかかわらず、変わることはないのである。
 ファンとしては、ただそこに彼の作品がある、それだけでいいのだ。そして、彼の生み出す新たな作品を手に取ることが、何よりの楽しみであり喜びなのだ。

 

ではまた。

 

コーヒーを飲もう。

 

 

みみずくは黄昏に飛びたつ

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