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映画「世界から猫が消えたなら」~人生を見つめなおす物語

こんにちわ。
コロンボです。

今回は、映画「世界から猫が消えたなら」を観ました。


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あらすじ

郵便配達人である主人公(佐藤健)は、突然に脳腫瘍を宣告されてしまう。余命わずかと告げられた夜、家に帰りつくと悪魔と名乗るもう一人の自分が待ち構えている。そのもう一人の自分は、寿命を1日伸ばしてやる代わりに、そのつど世界から何かを消していくという提案を持ち掛ける。電話や映画や時計などが消えていく中、それらに関連する恋人や親友までが失われていく。 

 

基本情報

 2016年 公開 103分 日本

 監督  永井聡

 主演  佐藤健

 原作  川村元気

 

 「世界から猫が消えたなら」というタイトルから、どのようなストーリーを想像するでしょうか?人によってそれぞれ違うと思いますけれど、ぼくはなんとなくファンシー系のかわいらしい映画を想像していました。しかし、それはいい意味で裏切られました。

 映画は、猫を自転車のかごにのせて走る印象的なプロローグのような場面から始まります。そして次に自転車に乗って郵便配達をする主人公(佐藤健)のシーンへと続きます。郵便配達人ということもあって、なんとなく1994年のイタリア映画「イル・ポスティーノ」を思い浮かべるような、素朴でのどかな出だしです。(ちなみにイル・ポスティーノはとても良い映画でおすすめです)

 時代背景は現代に近い設定ですが、どことなくレトロな感じ画作りのため、ファンタジーのようなイメージも誘います。

 佐藤健は気の弱い、純朴な青年を演じ、とてもいい味を出していたと思います。

 「世界から僕が消えたなら、いったい誰が悲しんでくれるのだろうか?」

 主人公はある日突然、脳腫瘍を宣告され、余命いくばくもないことを告げられてしまいます。
 彼(主人公/佐藤健)は、母(原田美枝子)との思い出である猫を飼い、大学時代には間違い電話と映画を介して恋人(宮崎あおい)と出会い、映画を通して親友(濱田岳)と出会います。そして、時計屋を営んでいたぶっきらぼうな父(奥田英二)がいます。

 余命宣告のあと、彼の部屋に突然現れた「悪魔」は、世界から何かを消すたびに命を1日伸ばしてやると彼に提案し、「命より大事なものなんてないだろう?」と言いながら、世界から電話を消し、映画を消し、時計を消していきます。
 電話が消えたときには、昔の彼女と過ごした時間が消え、映画が消えると親友とのつながりが消えていきます。

命とは、そして人生とは何なのかを考えさせられる

 何か一つ、小さなものが消えていく。そのことによって人生におけるとても大切なものが失われていく。命が伸びる代わりに、自分自身の人生を形成していたものが損なわれていく。

 悪魔は言う。
 「映画なんてなくなっても誰も命を失わない。命の方が大事でしょ?」
 と。

 この映画は、訴えます。
 人生は、ほんの些細なものや、小さな出来事、そして偶然の積み重ねによってできている、奇跡のようなものだと。そして、人生という生きてきた軌跡があってこその命なのだと。

 家族、恋人、友人など、すべてが自分を形成してきた人たちであり、かけがえのない大切な存在なのです。

 彼は自分の人生を見つめなおし、そして気づくのです。大切なものを失うのなら、もう生きる意味はないと。

生まれてきてくれてありがとう

 人は生まれながらにして、すでに人に影響を与える存在なのです。

 映画の後半に読まれる他界した母からの手紙で、母は彼の素敵なところをあげていきます。そして、彼がただそこに存在するだけで彼女の人生は素敵で輝いたものになった、というのです。

 「世界から僕が消えたなら、一体だれが悲しんでくれるのだろうか?あなたは悲しんでくれるのだろうか?」

 とリフレインされます。でも、本当は悲しむことが問題なのではないのだと言いたいのだと思います。なぜなら、存在そのものがみんなにとって大切なものであって、かけがえのないものであるからです。

 最後に、彼が生まれた時に、不器用でぶっきらぼうな父が赤ん坊の彼に言うのです。
「ありがとう。生まれてきてくれて、ありがとう」
と。

最後に

 「世界から猫が消えたなら」はとてもいい映画でした。ところどころに出てくるファンタジックな映像も効果的だったと思いますし、劇中の音楽もよかったと思います。
 また登場人物が映画好きということもあって、ときどき挿入される過去の映画の名セリフも面白かったですね。

 そして最後に、月並みですが、自分も人にいい影響を与えられるような、そんな生き方をしなければいけないな、と思いましたね。

 

では。

コーヒーを飲もう。

 

 

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